◯四十五番(伊藤勝人君) 第十一款教育費第一項教育総務費、県立高校における高大連携教育についてお尋ねをいたします。
 近年は、高等学校と大学との連携教育、高大連携の取り組みが全国的に進んでおります。多くの高等学校で大学教員による講演会や出前講座が開かれ、また、大学が主催する公開講座やオープンキャンパスにも多数の高校生が参加していると伺っております。
 また、本県においては、平成十六年度より教育委員会が知と技の探求教育推進事業を実施し、名古屋大学を初めとする県内六大学及び地元企業の協力を得て、科学や物づくりの分野に高い関心と能力を持つ高校生を対象に、比較的高度な理数教育や実践的な工業教育を推進しておられます。
 こうした高大連携の取り組みは、高校生が最先端の学問に触れることができる貴重な機会を提供するものであり、生徒の進路意識の醸成や学習への動機づけという点で大変意義のあることと思っております。
 本年二月十日、愛知県産業教育審議会からの答申で、時代の変化に対応した専門学校のあり方についてが出されました。この答申には、専門高校の活性化方策がさまざまな角度から検討されておりますが、その一つとして、大学等の上級学校との連携を積極的に推進することが提言なされております。
 この答申が指摘するように、普通科高校だけでなく専門高校においても、大学等の公開講座への参加や大学の教員による出前講座などは、生徒の専門分野に対する興味、関心を一層高め、将来進むべき道をしっかりと見きわめる機会になります。こうした機会を普通科、専門学科を問わず、本県のより多くの高校生たちが享受できるよう、教育委員会としても積極的に環境整備に努めていただきたいと思います。
 また、今後、高大連携のさらなる充実を図っていくためには、大学が教育資源を提供し、高校はそれを活用するという現在の一方的な形から、高校と大学の双方が互いにかかわり合いながら、両者の教育にともに資する形を目指していくべきであると思います。まず、高校と大学がそれぞれどのような教育を行うべきかを一緒になって考える場を持つことがもう一段高い次元での本当の意味での高大連携の実現につながるのではないかと思います。
 そこで、教育長にお尋ねをいたします。
 今後、教育委員会ではどのように高大連携を進めていかれるのか、お伺いをします。


◯教育長(今井秀明君) 県立高等学校におけます高大連携教育についてお答えいたします。
 高等学校の教育において、大学との連携を積極的に推進し、さまざまな分野に対する生徒の学習意欲や知的好奇心を高め、具体的な目標を持ってみずからの進路を選択できるようにするということは、大変重要なことであると考えております。
 現在、本県では、知と技の探求教育推進事業のほか、県立高校三十校で地域の大学との連携教育を実施しておりまして、生徒が大学の公開講座を受講したり、また、大学教員による出前講義を高校で開講するなどの取り組みを行っております。
 また、今年度から開始いたしました愛知スーパーハイスクール研究指定推進事業では、例えば県立岩倉高等学校と県立芸術大学が連携し、大学教員によるインターネットを活用した授業を展開するなどの新たな取り組みも始まっているところでございます。
 教育委員会といたしましては、こうした取り組みを普通科、専門学科を問わず、他校へも拡大するように努めるとともに、今後は、県立大学を初め県内の大学と高等学校との高大連携連絡会議を設け、高大連携による学習を単位認定できるようにするなど両者の協力や円滑な接続を図ってまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。


◯四十五番(伊藤勝人君) 過日、神戸市が誘致をいたしました財団法人先端医療振興財団を調査をしてまいりました。
 その財団が医療の分野、あるいは薬学、再生医療というようなところで研究もさることながら、地域に対して非常に貢献をなさっておられるということを伺ったわけですが、少し角度を変えましてお尋ねをしてみました。
 それは、その機構を誘致したことによって、博士号を持っておられる先生がいかほどこの神戸に来られましたかと尋ねてみました。そのときに担当者は、正確な数字はつかんではいないが、百から二百人の医学、薬学、理学の博士号を持った方が神戸にお越しになられましたというお話でありました。
 私は、今、愛知県が誘致をしようとして一生懸命やっております独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が誘致に成功しますと、ついせんだってでありますが、三鷹と調布へ行ってまいりました。名刺交換をしました。その折に二十人ほどの方と名刺交換をしたのでありますが、全員工学博士の肩書きがありました。そのことを思いますと、JAXAが愛知県に誘致ができたとしますと、愛知県、一遍にあるとき突然工学博士が、二けたの方たちが愛知県にお住みになることになりますね。すごい文化じゃないですか。カルチャーじゃないですか。一遍に何人もの方たちをここでつくっていこうとしても時間がかかることでしょう。そのことを思いますと、その工学博士たちが集まってこられるカルチャーもここに利用したらどうだということを思うんですね。
 先般、自由民主党の愛知県連でJAXAからお越しをいただいて、講演をしていただきました。JAXAとは何ぞや。そして、いま一つは、誘致をするに当たってどういうことをなしていくのがいいのかということでありましたが、そのときに、専門的なお話でありましたけれども、さまざまなJAXAがなさっておられるようなことをスライドを使いながら勉強をさせていただきました。数学であったり、物理学であったり、化学の知識に乏しい私ではありますけれども、非常に興味深くそのシステムであったり、いろんなことを勉強させていただきました。
 そのことを思いますと、愛知県に工学博士がどっといっときに集まっていただける、そういう財産を持つわけでありますので、高大連携の今から形を進めていかれる折にその博士たちを利用しない手はないのではないかということを思います。誘致の成功の折、その時機到来のときには今度はその方たちも視野に入れながらお進めをいただけるように御要望を申し上げておきます。