◯七十六番(伊藤勝人君) 第四款県民生活費第二項文化学事振興費第三目陶磁美術館費についてお尋ねをいたします。
 陶磁資料館は、昭和五十三年六月に開館をして、古代から現代までの愛知の焼き物と日本陶磁の歴史、その歴史と関連深い外国陶磁器をも鑑賞できる日本有数の陶磁専門の施設であります。
 これまで、歴史的、美術的に貴重な陶磁資料を収集、保存するとともに、展示事業として、陶磁の歴史を知るための常設展示を初め、日本の代表的な陶磁をテーマに沿って展示する特別企画展や、外国陶磁、現代陶芸などを紹介する企画展を年に数回開催するなど、県民の皆様に鑑賞の場を提供しております。
 また、施設は、本館、南館、西館の展示施設、陶芸館、古窯館、茶室があり、展示面積や収蔵資料において、国内の主要な類似施設の中では最大規模の施設となっております。
 にもかかわらず、こうした中、入館者数は開館十六年目の平成六年に初めて十万人を超え、平成七年度には十二万八千五百七十人となりましたが、生活様式の変化や近年の厳しい社会経済情勢により、平成七年度をピークに平成二十年度は七万三百四十人まで落ち込みました。
 このため、陶磁資料館では、入館者の増加を図るため、さまざまな方策に取り組まれ、平成二十三年度は十万三千三百八十六人となっております。
 ところで、私は、以前、有田焼の偉いお方にお会いをしたときに、瀬戸の隣から参りましたとお話ししたところ、御説明に窮します。有田の焼き物は、茶わんをたくさんつくって、それが海外へ渡って、世の中の変遷を経て残ったのが有名になった。瀬戸の焼き物のほうが芸術性は高いと謙遜を含めてへりくだって言われたことがあります。目からうろこでありました。
 以来、この陶磁資料館を見る目が変わりました。こんないい施設があることをもっと県民の皆さんや、国内はもとより海外にも発信しなければならないと改めて思ったところです。
 陶磁資料館は、ことし六月に開館三十五周年を迎えることから、六月一日から愛知県陶磁美術館に名称を変更することになっております。また、六月一日の三十五周年記念式典では、記念講演会の開催や、現在公募しております愛称とマスコットキャラクターのお披露目などを行うと伺っておりますが、記念式典に係る予算はいかほどのものか、またその内容は、お尋ねをします。
 そこで、間もなく陶磁美術館となる陶磁資料館の発展を願い、提案をいたします。
 陶磁資料館では、現在三月十五日締めで愛称とマスコットキャラクターを公募しておりますが、選定したマスコットキャラクターを陶器で作成して、お土産グッズとして販売してはいかがなものかと思いますが、当局の御所見を伺います。
 次に、美術館になるのを機会にもっと多くの人に知ってもらうために、発信力のある人、例えば、中島誠之助さんのような著名人に名誉館長に就任していただいて、「なんでも鑑定団」を誘致する、そんなことも発信力として強くなってまいりますので、さまざまな企画やサプライズを考えながら物事を進めていってほしい、そう思うがゆえに当局の御所見を伺っておきます。


◯県民生活部長(大野明彦君) 陶磁資料館に関する御質問のうち、まず、開館三十五周年記念式典の開催経費についてお答えいたします。
 二十五年度予算として百五十四万八千円を計上しており、六月一日の記念式典、講演会の開催に要する経費のほか、愛称、マスコットキャラクターの選考や、そのデザイン化に要する経費が含まれております。
 なお、式典当日には、茶会などにぎわいのある記念イベントを開催する予定としており、県民の皆様には、名称変更して新しく生まれ変わる陶磁美術館にお出かけいただきたいと考えております。
 次に、陶磁資料館の活性化の取り組みのうち、まず、陶器製のマスコットキャラクターの作成についてお答えいたします。
 マスコットキャラクターは現在公募中であり、その選定は四月下旬を予定しておりますが、まずは皆さんから親しまれるキャラクターを選定することが大切であると考えております。
 陶器で作成できるかどうかは、選定されたデザインにもよりますが、立体化できるものであれば陶器製のグッズとしても販売し、普及できればよいと考えております。
 デザインが決まりましたら、採算性なども含めて、その可能性について検討してまいりたいと考えております。
 続きまして、著名人の活用による情報発信についてお答えいたします。
 陶磁資料館では、館の活性化と魅力度アップを目指して、平成二十二年度から三カ年計画のにぎわい創出プロジェクトを進めております。
 これまで、魅力ある企画展の開催、南館の子供向けリニューアル、地元陶芸作家コーナーの設置、毎月第三日曜日を陶芸ふれあい体験日として、月がわりでテーマを設定した陶芸教室の開催、周辺文化施設や大学等との連携事業の実施などのさまざまな取り組みにより、平成二十年度に約七万人であった入館者が、平成二十三年度には十万人まで回復し、今年度も同水準が見込まれるなど、一定の効果があらわれております。
 今後も引き続きこうした取り組みを充実させ、六月の名称変更を機に、より一層県民の皆様に親しまれる施設にしたいと考えております。
 こうした中、議員から御提案のあった著名人の活用については、地元陶芸界の意向や条件面などの課題もありますので、今後研究してまいりたいと考えております。


◯七十六番(伊藤勝人君) 百五十四万八千円、多いんですか少ないんですかね。これで何をなさろうと思っておられるのかちょっとわかりません。
 そして、今、グッズの提案をしました。そこの中で、立体化できるかできないかというものを見ながらというお話でありました。
 ガンダムもゲゲゲの鬼太郎もさまざまな世の中に出回っているグッズなんていうのは、最初は平面で描かれた絵ですよ。ましてや、陶芸をなさっているような方々が平面のものを見て、陶芸なんてものは全ては立体的なものでしょう、見て、それを立体的なものにできないなんて話は、僕はないような気がしています。一つのアイデアとして物を言いました。
 百五十四万円の予算を組んで物事をなさろうとする発想の中では、そんなユニークと言われるとそれまででありますけれども、そんな発想をできないのかなということを思っています。ぜひぜひやってみてください。何かをしていかないと、先ほどの数字の中でも申し上げましたけれども、何百何十人までを数字として入場者がありましたという答えを出さなくてはならない、最後の数字まで出さなくてはならないような来場者じゃないですか。ファンの一人として、もう少しにぎわいのあるような、多くの方々に来ていただけるようなアイデアを、アイデアというのはお金がかかりませんから、出していっていただければということを思っています。
 そして、採用された方の中から一名様に、著名陶芸作家、加藤清之さんの作品を贈呈というのがありますね。すばらしいアイデアじゃないですか。好事家にとっては、もう固唾をのむようなすばらしいことじゃないですか。が、じゃ、今ここにおられる皆さん方でそのことを御存じの方ってどれほどありますか。発信力が弱いということを言わざるを得ないと思うんですね。それも全てがアイデア不足ではなかろうか、そんな思いを抱いています。
 せっかく三十五年のイベントをなさる、名前も資料館から美術館に変更されるということでありますので、知事、財政担当者、今少し愛知県が持っているすばらしい施設としての陶芸の今の資料館を美術館になさっていくということでありますので、もっと大きなことを言えば、モリコロや、あるいはトヨタさんの自動車のすばらしい展示場を含めて、今この議会の中で一番にぎわしているリニモの問題までを含めていきますと、あのあたり一帯へ人が大勢来ていただけるような企画を考えていく。
 先般ありました、自動車の免許証の受け取れるところが平針から向こうへという話があって、突然平針で建てかえるような話にもなってきました。もっともっと、リニモを愛知県が第二の桃花台線にしないようにするというトータルで部局横断的に物を考えていけば、一つの起爆剤として、美術館にしていただいたということがあるじゃないですか。もっともっとあのあたりを大きく捉えていただいて、さらに愛知県が、知事がおっしゃっている発信をもっともっとしていただくように御要望申し上げて、終わります。