◯二十五番(伊藤勝人君) 歳出第三款地域振興費一項地域振興総務費二目計画調査費の二十八発電用施設周辺地域整備費(二)原子力発電施設等周辺地域整備事業費交付金二千七百万円についてお伺いをいたします。
 原子力発電につきましては、この国では長い間国民との間で賛否につきましてさまざまな議論があるわけでありますけれども、エネルギーとして何を考えるかということになりますと、有資源としてのエネルギー、石炭であったり石油、とりわけ石油は、近年、中国、インド等の目覚しい経済発展、つれて旧ソ連圏にあった諸国の緩やかであっても近代化、あるいは石油をめぐるさまざまな国際情勢の中で、価格の高騰であったり供給に対するリスク、そして有資源であります、いずれ枯渇します。そのためにも、それ以外の安定的なエネルギーが求められていくわけであります。また、地球温暖化を防止するために、二酸化炭素を発生するエネルギーを抑制していく必要もあると思います。
 そういう意味で、国情に合わせた発電方式ではないのか、私は思っていますが、また、現在原子力発電は五十四基日本で稼働をしているんだそうであります。日本の発電電力量の約三分の一を担うエネルギーの供給に欠かせないということに今なっています。
 しかし、いざ身近に原子力発電施設が立地するとなりますと、その施設周辺の住民には何がしかの不安感を持たれます。そのためにも、地域住民の安心を確保することが大前提となります。立地に対しても十分な情報を開示していかなければなりません。
 そこで、原子力発電施設等周辺地域整備事業費とありますが、この施設はどのような施設なのですか。そして、この交付金は豊田市に交付されるとありますが、どのような趣旨の交付金であるのか、二点お伺いをいたします。


◯企画振興部長(渡邉俊司君) 原子力発電施設等周辺地域整備事業費交付金についてのお尋ねでございます。
 まず、交付の対象となる施設は、岐阜県瑞浪市にあります瑞浪超深地層研究所であります。原子力発電所等となっていますが、原子力発電に寄与する施設であっても、原子力発電所ではございませんし、放射性物質を扱う施設でもありません。原子力発電はウランなどを燃料としますが、最終的にリサイクルできない放射性廃棄物が生じます。その廃棄物を地下三百メートル以上の深い安定した地層に隔離するのが地層処分と申しまして、最も問題点が少なく、実現可能性が高いとされております。
 しかし、その地層処分を行うためには、深い地層の岩盤の様子や掘った場合の変化、さらには地下水の流れなどあらかじめ研究しておく必要がございます。そこで、日本原子力研究開発機構が研究期間を二十年程度とし、放射性物質を持ち込まず、地表から地下約千メートル程度までの深地層の地層科学研究を行うために設置した研究施設が瑞浪超深地層研究所でございます。
 したがいまして、平成十四年一月に機構と瑞浪市が土地の賃貸借契約を締結するに当たり、岐阜県知事と資源エネルギー庁長官立会いのもとで、一つとして、放射性廃棄物を持ち込まない、研究所で使用しない、二つとして、研究所を放射性廃棄物の最終処分実施主体へ譲渡または貸与しない旨の協定書も締結しております。
 また、この交付金の内容でございます。瑞浪超深地層研究所は、放射性物質を扱わない施設ではございますが、原子力発電関係施設として、その所在する瑞浪市とその隣接市町村に交付金が国から交付されることになっているわけでございます。
 岐阜県では、瑞浪市のほか周辺五市町でありますが、本県では、豊田市のみが瑞浪市に隣接しているため、平成十四年度から交付金を受けております。具体的な交付金の使途につきましては、旧小原村の行いました四季桜の咲く丘公園整備事業や、村道整備事業などの公共施設整備事業や、公共施設の維持管理経費などに充当されており、平成十八年度も豊田市から申請のある事業について交付金を交付する予定でございます。
 以上であります。